浮気・不倫の慰謝料請求の方法と聞いて、皆さんはどんな方法を思い浮かべますか?
実は、一般的によく知られている方法では、高額な慰謝料の獲得が難しいかも知れません。
ここでは、各種慰謝料請求の方法とそのメリット、デメリットについて解説します。
■内容証明を送る
よく一般に知られている方法で、内容証明で文書を郵送する方法です。
メリット
- 専門家に依頼しても比較的安価。
- 文書で送るため、こちらの主張が相手方に伝わりやすい。
- 消滅時効完直前の場合は、期間を少し延ばすことができる。
デメリット
- ダブル不倫の場合、相手方の配偶者に知られてしまう可能性がある。
- 内容証明を受け取った相手方は、必ず行っていいほど、弁護士に相談や依頼をする。
結論:内容証明を郵送する方法はおすすめできません。
その理由の1つは、不貞行為(浮気・不倫)の慰謝料を請求すると、高額な慰謝料は望めないからです。
内容証明を受け取った相手方は、必ずと言ってよいほど弁護士に相談や依頼をします。
当然ですが、相手が依頼した弁護士は、なるべく慰謝料を安くしようとますから、高額な慰謝料の獲得が難しくなるのです。
内容証明をおすすめしないもう1つの理由は、もしもダブル不倫(相手方も既婚者)だった場合に、相手方の配偶者が内容証明を見てしまう可能性があり、万一、不倫(不貞)の事実を知られてしまうと、こちらの配偶者に対して慰謝料の請求がなされる危険性があるからです。
■弁護士に依頼する
弁護士に依頼して、代理人として交渉や裁判(訴訟)を行なってもらいます。
メリット
- 相手が交渉に応じなくても、訴訟手続きに移行して最終決着をつけてもらうことができる。
デメリット
- 高額な費用がかかる。
- 時間がかかる。
- こちらが弁護士に依頼すると相手方も依頼してしまう。
結論:最初から依頼すべきではないと考えます。
こちらが弁護士に依頼すると、相手方も必ずと言っていいほど弁護士に依頼してしまいます。そうなれば、もはや高額な慰謝料の獲得は困難です。
また、慰謝料請求の依頼を受けたこちらの弁護士は、相手方に対して、慰謝料請求の件を受任した旨を書面で通知するのが一般的です。
そうすると、相手方が既婚者だった場合は、相手方の配偶者に不倫の事実を知られる恐れがあります。
尚、弁護士に依頼すると、弁護士の存在を知った相手方にプレッシャーがかかると言うメリットがありそうですが、プレッシャーがかかることにより、相手方は慰謝料の支払いに応じるのではなく、弁護士に相談や依頼をしてしまうのですから、弁護士によるプレッシャーはむしろデメリットとになってしまっているかも知れません。
ただし、相手が請求に応じなかったときの最終手段は裁判(訴訟)しかありません。
裁判をするには、ほとんどの方が、やはり弁護士の手を借りることになると思います。
ただ、最初から弁護士に依頼するのではなく、後に述べる方法を実行してからでも遅くはないと思います。
■突撃して交渉する
相手方の自宅や職場などに突然出向いて話し合いを行う方法です。
メリット
- 時間がかからない。
- お金がかからない(安価)。
- 相手方に、弁護士に相談したり、考えたりする時間を与えない様にすることができるから好条件で話がまとまりやすい。
デメリット
- 自分で行う必要があるので手間がかかる。
- 相手方に会わなければならない。
高額な慰謝料獲得を望むなら、自分自身で相手方のところに出向いて、突然交渉を行い、その場で、示談書(和解合意書など名称は様々)にサインをしてもらうという、方法がおすすめです。
この方法であれば、相手方に、考えたり、弁護士に相談したりする時間を与えないので、高額な慰謝料の獲得が実現できる可能性が高いと言えます。
尚、突然浮気相手の配偶者が目の前に現れたら、ほとんどの相手方は、少なからず動揺します。
そして、自分の配偶者には知られないうちに秘密裏に解決しないとまずい、裁判(訴訟)をされたらまずい、などのという気持ちになり、ある程度高額な慰謝料を請求しても合意に至る可能性が高くなるのです。
ただし、合意に至る成功率を上げるにはノウハウが必要です。
また、署名押印してもらった示談書(和解合意書など)の内容がまずいと、そのまずい内容の約束が成立してしまいますので、自身で突撃する場合でも、専門家に相談や書類作成の依頼をされることをおすすめします。
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